第1章:S男

14/18
前へ
/49ページ
次へ
…早退したんかな? …や、それはないな。 机に鞄かかっとるし。 そう考えていると、 ふと俺の目に金髪が写った。 …あれは一ノ瀬と話しとった………確か、金本。 あいつに聞いてみるか。 『金本~!!ちょっとええか~?』 俺がそう声を掛けると 「はええ!?私っ!?」 と言って食べていたご飯を口から吐き出しとった。 ……………。 「こっこれは、少女漫画的な展開っ!?転校してきた王子様に気に入られちゃったていうシチュエーション!?まさか、遂に私もモテ期突入!?こんなカッコいい男子に言い寄られちゃうなんて……なんて罪な女!!!……あっ!!でも私には高橋君がいるしっ!!!あーどうしよ!!」 なんか、ブツブツ逝(言)っとるし……… こっちが“どうしよ”や。 人選ミスったか…?
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

183人が本棚に入れています
本棚に追加