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『一ノ瀬何処言ったか知らん?』
「一ノ瀬…?ああ、愛のことね!!…愛は──…って、……どわ~~~!?!?」
やっと一ノ瀬の居場所がわかると思ったら、
今度はいきなり叫びおった。
「しまった!!!どうしよっ!!!…そーだ!!鳴海君お願いがあるんだけど!!!」
『…え、ああ…』
凄まれて思わずそう返事してしまった。
「あのねっ!!今、愛屋上で寝てて、昼休みになったら起こしに来てって言われてたんだけど、私委員会に行かきゃなんなくなっちゃって!!」
…一ノ瀬は屋上に居るんやな。
「鳴海君代わりに愛のこと起こしに行ってくれない!?」
『ええで~』
「まぢ!?やった!!!これで生きて家に帰れるっ(泣)」
……?後半よくわからへんけど、まあええか。
「じゃっ、委員会行ってくるから、よろしくね!」
『ちょお、待って』
俺は委員会へ行こうとしている金本を引き止めた。
『一ノ瀬って、成績ええ?』
そう尋ねると金本は不思議な顔をした。
…そりゃ、不思議がるわな。
何でこないなこと聞いたかいうと、
…後にわかるわ。
「?…愛は─────」
俺は金本の答えを聞いて、ニヤリと妖しく微笑んだ。
さあ、GAMEの始まりやで──。
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