第1章:S男

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『一ノ瀬何処言ったか知らん?』 「一ノ瀬…?ああ、愛のことね!!…愛は──…って、……どわ~~~!?!?」 やっと一ノ瀬の居場所がわかると思ったら、 今度はいきなり叫びおった。 「しまった!!!どうしよっ!!!…そーだ!!鳴海君お願いがあるんだけど!!!」 『…え、ああ…』 凄まれて思わずそう返事してしまった。 「あのねっ!!今、愛屋上で寝てて、昼休みになったら起こしに来てって言われてたんだけど、私委員会に行かきゃなんなくなっちゃって!!」 …一ノ瀬は屋上に居るんやな。 「鳴海君代わりに愛のこと起こしに行ってくれない!?」 『ええで~』 「まぢ!?やった!!!これで生きて家に帰れるっ(泣)」 ……?後半よくわからへんけど、まあええか。 「じゃっ、委員会行ってくるから、よろしくね!」 『ちょお、待って』 俺は委員会へ行こうとしている金本を引き止めた。 『一ノ瀬って、成績ええ?』 そう尋ねると金本は不思議な顔をした。 …そりゃ、不思議がるわな。 何でこないなこと聞いたかいうと、 …後にわかるわ。 「?…愛は─────」 俺は金本の答えを聞いて、ニヤリと妖しく微笑んだ。 さあ、GAMEの始まりやで──。 .
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