世界最小のお弁当箱

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前の賞で、ガラスのカゴの生き物の話をしました。 そこで、今度はガラスのお弁当箱の生き物の話です。 このガラス製のお弁当箱。 肉眼では見えません。顕微鏡(しかも電子顕微鏡という高性能なもの)でないと見えません。 このお弁当箱、生き物の体です。 その生き物の名前は、ケイソウです。 「ケイソウなんか知ってるよ。小学校や中学校の教科書にも乗ってるプランクトンでしょ?」 その通り、あのケイソウです。 あのケイソウ、漢字で珪藻と書きます。 珪藻の珪はケイ素のケイ(硅)です。ちょっと違うけど、意味は同じで、ガラスの材料のケイ素のことです。 名前から分かる通りケイソウはガラスと関係があります。 ケイソウの体の外側は、ガラスの容器でできています。 その容器は、ふたと少し深めのものを入れる部分に別れます。これが、ケイソウの種類によってはお弁当箱そっくりに見えます。顕微鏡をのぞきながらうまく操作をすると、きちんとふたを取ることができます。 このお弁当箱の中に生きるために必要な装置が入っています。
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