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深い深い海の底に、ガラスでできた長細いカゴがニョキッっと生えていることがあります。
このガラスのカゴ。
実は、生き物です。
生き物の中には、ガラスの材料と同じもので体をつくる種類がいます。
この長細いカゴも、そんな生き物のひとつです。
この生き物は、動物ですが、泳ぎもしないし、歩きもしません。口も目もありません。
ただ、体じゅうに目に見えるか見えないかくらいの小さな生物を食べる仕組みがあります。
それで、栄養を取ります。
この生き物の名前はカイロウドウケツと言います。
カイロウドウケツは中国の古い言葉から名前が付けられました。だから漢字で書くことができます。
「偕老同穴」と書きます。
これは、男女の愛の言葉です。
意味は「一緒に年をとって、同じお墓に入ろう」みたいな感じです。
さて、どうして海の底に生えてるガラスのカゴに、こんなに甘い言葉(?)の名前がついているのでしょうか。
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