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「だってカズ絶対怒るじゃん!だから後で靴箱か机に入れようと思ったんだよ」
「そう。ま、レンは許してあげる」
そう言って和希はブリザードを背負いながら笑顔で自分の教室に戻って行った。周りの連中はみな、怯えたように和希を避けて歩く。廉花は告白する女子に心の中で手を合わせた。
「あの分だとまた廉花ちゃんと和希がつきあってるって噂たっちゃうね」
やれやれ、と隼人は頭をかいた。
「カズ…頼むからあたしの平穏な生活を脅かさないでくれよ…」
「「それは無理(だな)(ね)」」
「やっぱりか…」
そう言って廉花は何度目になるかわからない噂を消す方法を思案するのであった。
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