第15章

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午前の授業が終わりお昼、耀は当たり前の様に私のクラスに来て、一緒にお弁当を広げている。 『何で居るの?』 『可憐、今日も迎えに来るから』 また人の話し聞いてないし……。 『今日は無理!一人で帰って』 『何で?』 『用があるから』 『じゃあ、終わるまで待ってる』 『待たなくていい』 『何で?』 耀は諦めるどころか食い下がる。 ここで折れる訳にはいかない。 『いい加減にしてよ。耀しつこいよ?』 少しキツク言ったのが効いたのか、耀は「分かったよ」と納得していない様子で言った。 ――キーンコーン カーンコーン 昼休み終了のチャイムが校内に鳴り響く。 『昼休み終だよ。さっさと教室帰りなよ』 『はいはい』 紗英に言われ、耀は席から立ち上がり戸へと向かう。 耀が教室を出たのを確認してから、私は紗英に「頼みがあるんだけど」と話しを持ち掛けた。 『……って感じてお願いしたいんだけど……』 『別に構わないけど、そこまでしなくても平気だと思うよ?』 『一応、念の為……ね』 『可憐ちゃんがそう言うなら……私に任せて』 紗英はそう言って、笑って了承してくれた。 .
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