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『お母さん!呼んできたよ』
私はサンダルを脱ぎながら母に声を掛けた。
リビングのドアを開けると、テーブルには朝食が用意されていた。
『可憐ちゃんありがとう。早くご飯食べなさい。遅刻しちゃうわよ』
時計を見てみると、あと10分程で家を出なければいけない時間になっていた。
『やばっ!いただきます!』
私は急いで席に座り、ご飯を口に詰め込んだ。
『あなたはどうします?』
『風呂に入って来る』
そう言って父はお風呂場に向かった。
『ご馳走様でした!行ってきまーす』
『行ってらっしゃい』
鞄を持ち、玄関に行くと後ろから声がした。
『気を付けて行けよ』
『はーい!行ってきまーす!』
私は足早にバス停に向かった。
バス停には幼稚園からの付き合いで、親友の中田 紗英(ナカタ サエ)が既に私が来るの待っていた。
『紗英おはよう』
『可憐ちゃんおはよう』
紗英は私とは違い小さくて、おっとりしていて私が男だったら守ってあげたくなる様な女の子だ。
丁度バスが来て、私達は乗り込み学校に向かった。
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