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耀side
今日は何か良いことがありそうな感じがして、俺は朝から機嫌が良かった。
でも、そんな事はお構い無しに学校に着くなり何やら騒がしい。
『耀おはよー』
『耀今日も格好いいね』
俺は金城 耀
この2人は楓(カエデ)と椿(ツバキ)と言って、双子の姉妹。
俺の取り巻きの女子だ。
『楓に椿おはよ。朝から何の騒ぎだ?』
『何か振られた男がキレて、女の子を泣かしてるっぽい。ねぇー椿』
『うん…まぁ、私達には関係ないし早く行こうよー。』
そう言って楓と椿は2人で俺の腕を引っ張り、連れて行こうとしていた。
でもその時、人集りからキレてる男に向かい、淡々と話す女の声が聞こえてきた。
野次馬達がコソコソと何かを話している。
何故か俺は気になり耳を傾けていると、女の名前らしき事を言っていた。
「羽山さんよ」「可憐様だ」「姫を知らないなんて嘘でしょ?」などと口々に話している。
『羽山……可憐……?』
『耀知らないの?メッチャ有名だよ!ねっ楓』
『容姿端麗、才色兼備!耀に負けない人気者』
名前は聞いた事はあったが…。
姿までは見た事は無かった。
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