第1章

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耀side 今日は何か良いことがありそうな感じがして、俺は朝から機嫌が良かった。 でも、そんな事はお構い無しに学校に着くなり何やら騒がしい。 『耀おはよー』 『耀今日も格好いいね』 俺は金城 耀 この2人は楓(カエデ)と椿(ツバキ)と言って、双子の姉妹。 俺の取り巻きの女子だ。 『楓に椿おはよ。朝から何の騒ぎだ?』 『何か振られた男がキレて、女の子を泣かしてるっぽい。ねぇー椿』 『うん…まぁ、私達には関係ないし早く行こうよー。』 そう言って楓と椿は2人で俺の腕を引っ張り、連れて行こうとしていた。 でもその時、人集りからキレてる男に向かい、淡々と話す女の声が聞こえてきた。 野次馬達がコソコソと何かを話している。 何故か俺は気になり耳を傾けていると、女の名前らしき事を言っていた。 「羽山さんよ」「可憐様だ」「姫を知らないなんて嘘でしょ?」などと口々に話している。 『羽山……可憐……?』 『耀知らないの?メッチャ有名だよ!ねっ楓』 『容姿端麗、才色兼備!耀に負けない人気者』 名前は聞いた事はあったが…。 姿までは見た事は無かった。 .
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