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プロローグ
私は中学1年の秋頃から、極稀に寂しく、悲しみに溢れた感覚の夢を見る。
その夢は見渡す限り闇で、前も後ろ分からない場所に居る。
少し歩くとスポットライトが当たっているみたいに、一カ所だけ光が当たっていて、その中心には白いワンピースを着た女の子がしゃがみ込んでいる。
私は近付き「どうしたの?大丈夫?」と声を掛けると、女の子はしゃがんだまま顔を膝に埋めこう言う。
『アナタはココに来ちゃダメ……早く帰って……』
私はそこで目が覚める。
そして必ず、涙が頬を伝い流れている。
あの女の子は誰……?
それを知るのは5年も先の事……
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