飛ぶ兎

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  「じゃあ、またな」 帰ろうとする俺に一欠片の興味もないように、背を向けている彼女。 引き止めてはくれないと分かっていながら、いつもこの言葉を言ってしまう。 初めての日のように、彼女が声をかけてくれることを夢見て。
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