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毎日が同じ日の繰り返し
朝起きて学校へ行き授業を受けて、帰ってからはテレビをみたり親友である翼(つばさ)と遊ぶ。
そんな毎日に嫌気がさしていた戒(かい)。
ある日、戒は目が覚めると、とても頭がスッキリしていた。
いつも通りに『おはよう』と家族に挨拶をして朝食を食べている時、昔飼っていた犬がじっとこっちを見ていた。
とても可愛がっていた犬、名前は「なら」。だが「なら」はすでに死んでいる。
しかし、「なら」はそこに居た。
無償にうれしくなり『ならっ』と呼んだ。
すると母さんが、
『はっ?あんた何言ってんの?ならはもう居ないのよ』
そう言った、だがそこには今も「なら」が居るのだ。そして「なら」の方を差し母さんに
『だって今そこに居るよ』
そう言うと母さんは指を指した先を見て『なにもいないよ』そう言った。
何故僕に見えるのに母さんには見えないのか、気になったが多分、幻覚をみたのだろうと自分にいい聞かせて学校へ行こうと家を出ようとしたその時、『ワン』
「なら」のかぼそい鳴き声が何かを伝えようとしたように吠えた。
そして戒は学校へむかうのだった。
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