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傷つけるなら
何も言わない方がいい
同じように
何も言われない方がいい
強い女ではないけれど
弱い女でもない
でも
それはあたししか知らない
さっくりとした冬晴れ
こんなに寒い日は
外なんか出ないで、
あったかくなるのを待ってたらいい。
布団から出ないで、
君とネコみたいにくるり。
『寒いよね』
『寒いよね』
同じ言葉を繰り返しているだけなのに、そこにはもう一人ではない温かみがある筈。
言えない。
言えない。
絶対に言えない。
膨らむ気持ちトカ、そーゆーのを抑えて、やっと手に入れたものはきっと愛なんかじゃなくあたしが知らない貴方。
こんなつもりじゃなかった…と後悔する恋はしたくないといつも思うのに、またあたしは何かを吐き違えてきたみたいだ。
こんな事ならあたしは大人になんかなりたくない。
ずっと17か18かそこらで愛なんか知らずにコドモができない程度にセックスだけ楽しんで、ケラケラ笑って過ごせたら
楽。
窓の外はまた雨。
あたしを憂欝にさせる雨。
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