序章

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朝起きて 御飯を食べて 出社して 仕事して たまに飲みに行って 御飯を食べて 眠くなって寝る…     お金は借金もあるし、稼ぎもそんなにないし、プロレス好きだから観戦しちゃったりで貯金も無いけど、生きてるだけで素晴らしいと思える。今までが少し辛かったから…。     始まりはいつだっただろう…。じわじわとバランスが悪くなっていった。物心ついた頃には既に「躁鬱」だった。     ハタから見たら、感情の起伏が激しい子供なだけだけど、親には大変な重荷だっただろう…。     自分をコントロール出来ず「自傷行為」を続けていた。ハサミで自分の頭を殴り、自分の首を締め、髪の毛をむしり取る…。そんな子供すら大切にしてくれた母に幼稚園児だった私は「クリスマスプレゼントを貰えるなら、今、天国に行きたい。」と言ったのだ。     知能や身体の成長が遅く、イジメの対象となりやすかった私は、そんな事しかこの後ないなら意味が無いと思っていた。     母に迷惑をかけてはいけない。     母に嫌われたら全て終わる。     私のせいで恥ずかしい思いをさせてはいけない。     ずっとそう思っていた。
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