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短大で就職活動がうまくいかなかった私に、母は専門学校に行くことを勧めてくれた。
友人の中には「卑怯者」と言ってくる者もいたが、今の私では就職すらできないと思い、専門学校に行かせてもらうことにした。
専門学校ではちゃんと就職できるよう頑張って勉強して、色々な会社を調べた。
何十社も受けただけあって就職も決まった。
しかし、就職してから更に「鬱」がひどくなっていった。
きっかけは、おそらく上司の「死」と、それによって出来た歪み。
仕事の出来もそんなに良くない私にも丁寧に指導してくれた。
「また明日」
と言って帰宅したのが最後だった。
悲しくて、辛くて、涙が止まらなかった。とても愛されていた方だったので、皆同じように悲しみに包まれていた。
数日後、会社にある電話がかかってきた。亡くなった上司の友人と名乗る人は喧嘩口調でまくし立てた。
「あいつは何で死んだんや!?」
そんな電話が何回もかかってきた。誰かに代わりたかったけど、亡くなった上司と同期くらいの上司に代わってもらうなんてできなかった。しばらくの間そんな電話に対応し続けた。
そんな生活を続けるうちに体調もおかしくなっていった。
睡眠障害、集中力の欠如、拒食、吐気、目まい、無気力、絶望感、自傷行為…
この頃初めて心療内科のドアを開くこととなる。
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