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君の前に立つ。
穏やかな6月梅雨晴れした空。
君の前に花を贈る。
手を合わせてふと思う。
あれから6年。
君の時計は6年前に止まった。
君の前に立つと思い出す。6年前に君の時計が止まった時のコトを……。
あれは6年前。
突然君からの電話。
会って相談したい。
僕は断った。
断る理由は特に無かったが断った。
この電話を最後に君の時間は止まってした。
次に君に会った時は、時間が止まり氷のように冷たかった。
眠るように穏やかな君の顔その日がくるたびに思い出す。
誰もいないところで嗚咽した。
叫んだ。
手の甲が潰れるまで何かを殴った。
一晩中。
なぜ?なんで?どうして?と何度も止まった君に話かける。
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