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「ん....んぅ...ッ」
貪りつくように
石田の唇に食らいついた。
このまま
離れたくない
離したくない。
ずっとこのまま舌を絡めて
離したくなんかない。
ただそんな想いだけが
頭を巡って。
想いとは逆に体は
石田から離れる。
慣れない時間息を堪えたせいで
上がる息。
優しく抱き寄せられて
どないしたん?
と低い声で、耳元で、囁かれる。
けど体程素直なものなんてない。
石田の口や頭は
俺を優先していても
体は自分の欲求を優先して
反応する。
どないしたん?
なんて只の飾りの様な言葉。
本能では、本当はわかってる。
だから
石田の手は
俺の背中を這う様に撫でる。
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