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僕はいつのまにかトイレに向かっていた。
(長いトイレだな・・・)ただ単にそう思ってここにきたのか、なにかを僕の本能が感じたからここにいるのか・・・どちらかはわからなかった。トイレに近づくと話し声が聞こえた。
「・・・いい?・・・・・・まだ・・・ジョニーは・・・・・・食べちゃだめよ・・・・・・そのかわりこのグズな男は食べていいから・・・・・・いい?・・・・・・私が合図するまで・・・・・・出てきちゃだめよ・・・」
会話の内容はそんな感じだった・・・はず。ここまで聞いたときにはすでに僕の部屋にいた。なんだと?僕を食べる?なに言ってんだ?グズな男は食べていい?合図するまででてくるな?なにが言いたいんだ・・・。しかもあの声は・・・母さんのだった。一体どういう意味だ?だがこれだけは考えられる・・・ここにいては危険だということ。僕はなにか身を守れるものがないか探したが・・・当然なにもない。あるといえば爆竹ぐらいだ・・・これでいつもいたずらしていたんだが・・・いたずら道具が唯一の身を守れる道具だとは・・・皮肉なものだ。あとは親父がいつもつけてろと言っていた首飾りをつける。これがあるとなぜか落ち着く・・・。
・・・続く。
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