異変

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「親父・・・こんなときに冗談はよしてくれよ」 「嘘じゃない!なら、お前がやってみろ」 僕は親父から電話機を受け取った。電話機のコールボタンを押してもなんも音がしない・・・。 「・・・なんだこれ?」 僕は何度も試したがなんの反応がない。 「・・・つながってないのか?」 「だから言ったろう!」 なんでだ?電話がつながらない理由・・・。 「もしかして電話線がきれてるんじゃないかしら?」「そうかもしれない・・・確か家の電話線って外につながってたよね?」 僕がそう質問すると、 「そうだ・・・外に行って見てくる」 そういうと親父は玄関に向かった。 「でもよく気づいたね」 「そう?電話機がつながらないのはそれぐらいしかないからね・・・」 「なるほど・・・」 母さんとそんな会話をしていると、玄関が騒がしくなっていた。 「くそ!ドアが開かない!!」 「そんな馬鹿な」 僕は玄関のドアノブに手をかけ、開けようとする・・・がまったく開かない。なにかの力で抑えつけられてるようだ・・・。 「あ、開かない!!なんで?」 「わからん・・・」 「ねえ、あなた?」 「なんだ」 「あの割れた窓から外に出れるんじゃないかしら?」「・・・そうだな。窓から外に出るか」 親父はそう言って窓に近づいた。・・・続く。
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