~出会い。冬のある日~

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気付いた時には、青年の肩に精一杯手を伸ばしてトントンと叩き、ねえと青年に聞こえる声の大きさで声をかけていた。 自分でも、正直驚いた。 寒い外にいるより早く暖房の効いた暇つぶしができる場所に行ってぼけーっとしようと考えていたのに、ここに来て何をしているのかと眉をひそめそうになる。 だが声をかけてしまった以上何か言わないといけないよねと思い青年に何をしているか、ひょいっと青年の視界に顔をだして聞いた。 「何してるの?」
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