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「はぁ~、今日は割とうまく行ったよね。」
練習室から、火原が出てくる。
「そうですね。今日は日野の調子も火原先輩の調子もよくて、気持ちよくピアノ弾けましたよ。」
土浦が後に続いて練習室のドアを閉めながら言う。
日野は用事があるだとかで、先に帰ってしまった。
ここにいるのは、星奏学院3年トランペット専攻火原。
そして、普通科にいながらもピアノが得意な土浦。
「あ…。」
窓の外を見ながら、火原が言う。
「うわ!雨降りそう!俺、傘持ってきてないんだ~。」
同じく外の様子を見ながら、
「先輩、俺もですよ!早く帰りましょう!」
土浦が焦り始める。
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