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「…土浦、ごめん。気持ち悪かったよね?ごめん。」
しょんぼりと頭を下げながら、言った。
そこに、長い沈黙が訪れた……。
その長い沈黙を破りながら、土浦が口を開いた。
「…柚木先輩とも、こんな事してるんですか?…」
火原は、ハッと驚いた表情で土浦を見た。
混乱しているようだ。
「違う!俺は好きな人以外とそんな事しない!」
必死に訴える。
「…何で、俺なんですか?…」
土浦が顔を歪めて言った。
「土浦のピアノの弾く姿が好きだったんだ。ずっとさ。そして、お前の笑顔が好きって思っちゃった。そしたら、我慢できなくなって…。」
火原が呟く。
「じゃあ、責任取って下さいよ。火原先輩。」
突然、土浦が抱きついてきた。
「なっ!だって、気持ち悪いんでしょ?ダメだよ。俺、我慢できなくなる!!」
火原が土浦を剥がし、肩に手を置いて言った。
すると、土浦は、腰を当ててきた。
「こんなに、したの先輩のせいですよ?」
たしかに、土浦のアソコは反応していた。
「…っ!土浦っっ!」
火原は、土浦を抱きしめた。
二人は、その後、2階の寝室に行き、扉を閉めた。ベッドの軋む音、土浦の甘い声、互いの吐息がその空間に流れていったのだった。
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