妄想四段

正体不明の外国人講師

すると、マーガスから電話が鳴った。

「ジェレミー、あと２日だな、何してんだ？」

「マーガス、ありがとう、今はネットで四文字熟語を探してるんだ、いいのが見つからないんだ」

マーガス「なら、日本のメーカーのページとかどうだ？どんな感じの四文字熟語がいいんだ？」

ジェレミー「そうだな、声に出して読んだ時のパワーと、徹底的に綺麗な意味の四文字熟語だ」

マーガス「なら、日本の洗剤のメーカーとかどうだ？日本の洗剤は有害な物質はあまり使わないし、すごく綺麗に汚れが落ちる。あと、料理屋とかどうだ？徹底された衛生管理のもとで出される日本料理屋なら、きっとあるハズだ」

その日のうちに、午後から去年死んだジェレミーの祖父の墓に行き、しばしの別れを告げ、タトゥーショップに行った。

ショップの彫り師も、漢字はわからないが、ジェレミーが読んであげると、「COOLだな」と言ってくれた。
両方の手首に彫ってもらい、満足したジェレミーは、出発まで家族と残りの時間を過ごした。