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さて、先生から太鼓判を押された私は、早速近くの剣道道場に連れて行きました。なぜだか娘も一緒に…
娘曰わく、「この子一人じゃ心配やけんね」と
お前が置いてかれたら、寂しいからじゃないの?とツッコミたかったのですが、姉のプライドもあるだろうと思いやめました。
結局2人揃って入門することになりましたが、これがかかし一家の分岐点になろうとは…
最初は、防具も着けずに素振りしかさせてもらえません。
つまんないだろうなぁと思っていましたが、自分からやりだした事もあってか、一度も休みたいとかは言いませんでしたね。(娘はかなり嫌がってましたが、よほど一人になるのが嫌だったのか、渋々ついていってました)
それから3ヶ月が過ぎ、娘は防具を着けるのを許されました。息子はかなり不満げでしたが、これがかえって息子を奮起させたと思います。先生方に感謝(笑)
娘に遅れて3ヶ月後に息子も防具を着ける事を許されました。思えばあの頃が一番真面目に剣道をやってた時期でしたね。
どちらかと言えば、娘は器用な方なので、上達は早かったですね。息子の方は不器用なのですが、本当にくそ真面目にコツコツ努力していました。それから何ヶ月が過ぎ、道場内での抜き試合が行われました。
勝てば次々と試合ができる形式で、大きな紙に試合をする順番が書いてあります。よく見るとうちの子の名前が並んでいる!つまり、姉弟対決をさせようという、先生方の粋なはからいでした。
その頃、息子は努力の甲斐あって、同学年では敵なし、娘はサボり気味ではあったものの、持ち前の器用さでそこそこの実力、道場内が姉弟対決を望んでいるかのような雰囲気でした。
息子は順当に勝ち上がり、いよいよ姉弟対決。私は今までの事が頭に蘇って、涙が止まりません。
あんなにもワガママで何もできなかった娘が…体が弱く運動すら出来ないんじゃないかと心配した息子が…
そんな私の感動と共に、試合は始まります。
そして開始!
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