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ものすごい気合いと共に、試合は始まりました。そして、激しい戦い!お互いのプライドがぶつかり合う!って激し過ぎるんじゃないの?
姉は弟には負けたくない、弟は剣道だけは姉に負けたくない。最早、試合というより姉弟ケンカ。
私は感動も吹き飛び大爆笑です。先生方も大笑い。結果的には引き分けでしたが、何のこっちゃよくわからない内容でした(笑)
そして月日は過ぎ初夏を迎える頃、剣道の先生が私に頼み事をしてきました。
「大蛇山に子供達を出して欲しい」ということでした。
私はこれだ!と思いました。実は私は子供達と共同で何かをやった事がなかったのです。(大蛇山は私の地元の祭りで、かなりデカい行事。違う章で詳しく説明します)
大蛇山には各地区に13くらいの山車があり、太鼓・鐘・笛をかき鳴らしながら、街を練り歩くという祭りです。その中でも、子供達を中心に活動している旭栄会という組織に参加することにしました。もちろん、親子揃って(笑)
この事が我々親子にとって、最大の転機になりました。この祭りの中で様々な人達と出会っていくのです。それはまた、おいおいとお話していくことにします。
さて、祭りの練習も始まり親子共々、忙しい日々を過ごしていると、何か娘の様子がおかしい。いつもの明るさがなく、考えこむ姿が目立ち始めたのです。
何かおかしいと思い、娘と2人で話す時間を作り、話しを聞いてみると、母親はどうして出ていったのかとのことでした。
ついにきたか…これが私の感想でした。当時、娘は小4。そういう事を考えてもおかしくない年齢です。それも、娘は小さい頃の自分のワガママが原因ではないかと言うのです。
いくらあなたのせいではないと言っても、返ってくるのは生返事ばかり…
私は母親には子供達が高校生くらいになるまでは会わせる気はなかったのです。中途半端に会うことはかえって子供達を混乱させると思っていましたし、何よりもこの子たちを渡したくなかった。
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