第1話:光のサイバー戦士、グリッドブレイク。

1/6
前へ
/9ページ
次へ

第1話:光のサイバー戦士、グリッドブレイク。

ここは、丘の原高校。 「やっべ!遅刻だ!!」 今、遅刻してヤバそうなのは、丘の原高校1年生であり、本作の主人公:小川 俊汰である。 ギリギリで教室に入ると、朝のHRが始まりかけていた。 「何だ、小川。遅刻か?」 担任が少し怒りながら聞いてきた。俊汰は… 「いやぁ、ギリギリなんで大丈夫じゃないすかね?ハハ。」 苦笑しながら言うと… 「ギリギリだから、仕方ないな。英語のプリントを後でギリギリ5枚渡すからな。じゃ、席に着け。」 担任は英語担当だった。俊汰は… 「そそ、ギリギリだから仕方ない…。って、えぇ!?」 席に着こうとした瞬間、プリント5枚に驚いた。 「何だ?文句あるんなら、廊下に立つか?」 担任はバケツを見ながら言うと、俊汰は… 「いえ、プリントをします。」 皆からバケツ姿を見られるのは、恥ずかしいと思い、プリントを選んだ。 … 今は昼休み… 「ったく、プリント5枚はやり過ぎだろ?」 俊汰はナイススティックを食べながら言っていると… 「いや、遅刻するお前が悪いだろう?」 俊汰に注意するのは、橘 裕也。俊汰とは小学校から同じの腐れ縁である。 「あれは遅刻じゃないだろ?」 俊汰は、困った様に言うと… 「はいはい、言い訳は良いから。」 俊汰に厳しく言うのは、中学から転校して、それから仲良くなった、小野寺 奈津美である。 「言い訳じゃねぇ!」 俊汰は言い訳をするが、裕也と奈津美に無視された。 「そう言えば、パソコンルームどうなった?」 奈津美は、裕也に話しかけた。 「あぁ、あれ?いやぁ、完成してるよ。」 裕也はラクトコーヒーを飲みながら行った。 「ふぅん。じゃあ俊汰、今日行く?」 奈津美は、俊汰に言うと… 「いや、プリントがあるから。」 俊汰は断った。奈津美も理解し、裕也と二人でパソコンルームに向かった。 「あぁ、俺も行きたかった。」 俊汰は廊下を歩きながら考えていると… (ドン!) 人とぶつかった。そして、相手は倒れた。 「な、何だ、君は?ちゃ、ちゃちゃんと歩けないのか?」 眼鏡をかけ、いかにもガリ勉みたいな生徒は、逃げる様に逃げた。 次のページへ
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加