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第1話:光のサイバー戦士、グリッドブレイク。
ここは、丘の原高校。
「やっべ!遅刻だ!!」
今、遅刻してヤバそうなのは、丘の原高校1年生であり、本作の主人公:小川 俊汰である。
ギリギリで教室に入ると、朝のHRが始まりかけていた。
「何だ、小川。遅刻か?」
担任が少し怒りながら聞いてきた。俊汰は…
「いやぁ、ギリギリなんで大丈夫じゃないすかね?ハハ。」
苦笑しながら言うと…
「ギリギリだから、仕方ないな。英語のプリントを後でギリギリ5枚渡すからな。じゃ、席に着け。」
担任は英語担当だった。俊汰は…
「そそ、ギリギリだから仕方ない…。って、えぇ!?」
席に着こうとした瞬間、プリント5枚に驚いた。
「何だ?文句あるんなら、廊下に立つか?」
担任はバケツを見ながら言うと、俊汰は…
「いえ、プリントをします。」
皆からバケツ姿を見られるのは、恥ずかしいと思い、プリントを選んだ。
…
今は昼休み…
「ったく、プリント5枚はやり過ぎだろ?」
俊汰はナイススティックを食べながら言っていると…
「いや、遅刻するお前が悪いだろう?」
俊汰に注意するのは、橘 裕也。俊汰とは小学校から同じの腐れ縁である。
「あれは遅刻じゃないだろ?」
俊汰は、困った様に言うと…
「はいはい、言い訳は良いから。」
俊汰に厳しく言うのは、中学から転校して、それから仲良くなった、小野寺 奈津美である。
「言い訳じゃねぇ!」
俊汰は言い訳をするが、裕也と奈津美に無視された。
「そう言えば、パソコンルームどうなった?」
奈津美は、裕也に話しかけた。
「あぁ、あれ?いやぁ、完成してるよ。」
裕也はラクトコーヒーを飲みながら行った。
「ふぅん。じゃあ俊汰、今日行く?」
奈津美は、俊汰に言うと…
「いや、プリントがあるから。」
俊汰は断った。奈津美も理解し、裕也と二人でパソコンルームに向かった。
「あぁ、俺も行きたかった。」
俊汰は廊下を歩きながら考えていると…
(ドン!)
人とぶつかった。そして、相手は倒れた。
「な、何だ、君は?ちゃ、ちゃちゃんと歩けないのか?」
眼鏡をかけ、いかにもガリ勉みたいな生徒は、逃げる様に逃げた。
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