1章

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河原に呼び寄せて、2人は言葉の通り皆殺し。 そして、今回凄かったといえば遼香だ。 凄いというよりか、最早凄まじい。 以蔵は橋の上に引き付けられ、河原には遼香と水戸藩士5人。 『俺らを離すのが目的か!』 以蔵は強い。 ならばちびをやってしまおうという魂胆か。 以蔵についたのはたった3人だったが、どうしても埒があかない。 『おいっ、遼!大丈夫かっ?!』 『つべこべ言う暇あるんならちゃっちゃとやって助けてくださいよ!』 結局以蔵が加勢する間もなく、遼香は5人を片付けた。 じゃまだのあっちいけだのうざいだの、散々無駄口を叩きながらそれでも完璧に『仕事』をこなした。 『正直お前のこと、見くびってたよ‥‥』 恐いな、と思う。 人斬りと呼ばれる自分でさえも。 遼香の境遇を、知らない。 どういった環境が、彼女をそう育てたのか。 「岡田さん、人斬りの名が廃ってますよ」 この1件は、巷で噂されていた人斬り少女の存在に、火をつける事となった。 .
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