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河原に呼び寄せて、2人は言葉の通り皆殺し。
そして、今回凄かったといえば遼香だ。
凄いというよりか、最早凄まじい。
以蔵は橋の上に引き付けられ、河原には遼香と水戸藩士5人。
『俺らを離すのが目的か!』
以蔵は強い。
ならばちびをやってしまおうという魂胆か。
以蔵についたのはたった3人だったが、どうしても埒があかない。
『おいっ、遼!大丈夫かっ?!』
『つべこべ言う暇あるんならちゃっちゃとやって助けてくださいよ!』
結局以蔵が加勢する間もなく、遼香は5人を片付けた。
じゃまだのあっちいけだのうざいだの、散々無駄口を叩きながらそれでも完璧に『仕事』をこなした。
『正直お前のこと、見くびってたよ‥‥』
恐いな、と思う。
人斬りと呼ばれる自分でさえも。
遼香の境遇を、知らない。
どういった環境が、彼女をそう育てたのか。
「岡田さん、人斬りの名が廃ってますよ」
この1件は、巷で噂されていた人斬り少女の存在に、火をつける事となった。
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