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爆発はもちろん京花たちにも見えた。
「先生…。犬飼くん、大丈夫でしょうか?」
「分からねぇ。もしかしたら、吹っ飛んだかもしれないし、生きているかもしれない。」
大神はかなり曖昧に答えた。
美神は大神を横目で見ていた。
大神が何を考えているか分からなかった。
クレイプを推薦したのは人間の底を知りたかったはわかる。
クレイプはメデューサ・アイを持つ厄介な相手だ。
あえて危機にさらして、あの人間の底を知った。
ただ……勝ったあの人間を支持することやこのライフアゲームを見に来る必要があるのか……。
この男、一体何を考えているのやら……。
「あぶっね~。結構、爆発酷かった……。」
神太郎はトラップを避けようとはせずに、突っ走ったのだ。
爆発に巻き込まれたが、簡単な火傷しか負わなかった。
「けど……こんぐらいなら薬品かけられた方が熱かった。」
神太郎は先に進もうとした。
その時だ。
ヒュン!
神太郎の上空を……通った奴がいた。
神太郎はその姿を見て、京花の忠告を思い出した。
アレを使えば……。
神太郎に勝気が見えた。
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