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「どういうつもりデスか。」
再錬は神太郎に冷淡に言った。
「こんな物でドラゴンを殺そうなんて卑怯だぜ。」
手に持っていたダイナマイトを神太郎は遠くに投げた。
「卑怯でもいいデス!彼を取り戻せさえすれば何だって…!」
ゴン!
再錬の脳天に、神太郎のゲンコツが当たった。
「馬鹿みてぇ。」
神太郎はそう言った。
「確かに……オレはクレイプを消しちまったみたいだけど、それは奴も承知だったはずだろ?」
勝者がいれば必ず敗者もいる。
「オレだったら掘り返してほしくはねぇ。覚悟を決めた死はよ…。」
違う………。
クレイプは死んでなんかいない!
そして……
これは彼が望んでいるんだ!
「もう邪魔はさせないデス…!クレイプのために君が消えればいい!」
再錬は爆符(バクフ)を構えた。
神太郎は小さくため息をはいた。
「やるしかねぇか。」
神太郎もトンファーを構えた。
戦いが始まる。
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