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「それがどういう意味か、分かっているのか?」
美神は神太郎に聞いた。
神太郎は動じる事なく、答えた。
「この学園の歴史を変えることだろ?面白いよな。歴史を変えた男って。」
誰もが疑うだろうが、神太郎は自分を信じていた。
美神から首飾りを奪い取ると、神太郎は学園に向かって歩きだした。
「……なぁ、大神。」
大神の横を通り過ぎる時、神太郎は声をかけた。
「クレイプの奴……何で助けなかったんだよ。」
そう言った。
そのときの神太郎の目は忘れられなかった。
大神への軽蔑と哀しみに満ちた目だ。
大神は何も言えなかった。
神太郎の後を京花は追い掛けた。
神太郎たちは学園へと入っていった。
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