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京花が呼ぶと、ナフィカはこちらに気付いた。
「京花さんと犬飼さんですね。初めまして、ナフィカです。」
やって来たのは女だった。
青い肌と白い短髪、民族衣装がよく似合う。
「この度はゾンビの村へようこそ!さ、こちらへ。」
神太郎は予想と大きく違い、少し驚いた。
ゾンビ=腐った死体・人間を喰らうのイメージが強かったのだが、ナフィカは知的で美しい。
ナフィカにみとれている神太郎の足を、京花がわざとおもいっきり踏んだ。
「いてっ!何すんだよ。」
「馬鹿!」
スタスタと京花は先に行ってしまった。
「お、おい……!京花?」
女心が分からない神太郎だった。
しばらく歩くと、小さく平凡な村に着いた。
「ここが我々ゾンビの村です。まずは村長にご挨拶を。」
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