天下を取った猿

猿男秀吉

【応仁の乱】から約100年。日本は戦国時代を迎えていた。各大名は政治の実権を握るべく上洛を敢行、各地で争いが起こっていた。
そして、当時天下に一番近いと言われていた駿河の【今川義元】が上洛を開始した。
だが、京への上洛の途中、桶狭間で尾張の織田信長によって討たれたのだ。
この出来事によって織田信長の名は天下に轟いた。そんな信長に『猿』と呼ばれ、働きを期待されていた男がいた。
その男の名を【木下藤吉】（後の豊臣秀吉）といった。
藤吉は人の心情をよく理解する能力があり、さらに難易事にも熱心であった。そのため、信長に可愛いがられ、小者から士分に取り立てられ、次第に重要とされるようになる。
これが若かれし頃の木下藤吉（後の豊臣秀吉）の姿であった。