ブルー・ブラックとはどんなインク…

2/2
前へ
/50ページ
次へ
これは青インクと黒インクの中間の色ではない。   ブルーブラック・インクで書いた文字は、書きたての頃は青色をしているが、時間が経つにつれて、だんだん黒に近い色に変化していく。   つまり、時間とともに青から黒に変化するのでブルーブラック・インクという。   このインクの製法は次のようなもの。   タンニン酸水溶液に硫酸第一鉄をくわえると、タンニン酸第二鉄の黒い沈殿が出来る。   これに、その反応を抑える硫酸酸を加えて青い色素で色をつける。   青い色素の色だが、水分が蒸発するにつれて反応が進み、黒いタンニン酸第二鉄の色が現れてくる。   このため、インクの色が青から黒へと変わる。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加