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中国の古典『荘子(そうじ)』には、牛料理の名人であった丁という人が庖(くりや)すなわち台所で使っていた肉切刀のことを『庖丁刀』と呼び、それが転じて、厨子のことを代表して『庖丁』と呼ぶようになったとある。
つまり『庖丁』とは、もともとは料理人をさす言葉だったのだ。
それが転じて、料理人の持っている刀をさすようになった。
一方、『まな板』は、真魚(まな)を料理する板という意味。
野菜を含めて、副菜物のことを『菜』というが、その中で本当の菜という意味で、魚のこてを『真魚』と呼んだ。
魚を骨ごと切るための平らで丈夫な板ということ。
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