豪華客船クイーンシャルファー

2/5
前へ
/120ページ
次へ
世界一の船。と言うのはこの事だろうか。 たしかに値は張るが、客のニーズにいち早く対応してくれる。 遊戯施設も充実している。 ゲーセン。体育館。釣り場。テニスコートやグラウンド。 まるで一つの小さな町だ。 この最高の船の船長『ウォーフ=ヘルタイザ』本来なら引退してもおかしくない年代だ。 見た目からしても、目すら見えているのか分からないほど老いている。 だが、彼のこの船に対する熱意、愛情そしてセンスは大したものだ。 普段は世界を一週するのだが、今回はミナーリンに停泊する必要がある。 「……なんであんな田舎に……」
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加