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「ﾊﾊﾆﾅﾙ」
「ハハニナル」
わたしは
ようやくに
君の母になったんだ
君をいとおしむ気持ちは
歩みながら得たものだ
持っていたものではない
君と歩き
君と泣き
君と笑いあい
こしらえてきた
形のないもの
だからこそ
何度も見失い
憎しみをかけた
大切なものほど
創るのもむずかしい
本当はすぐそこにあるのに
みえないものを
育てようと決めた時から
本当の目が開きはじめるの
それは
勇気でもなく
強さでもなく
正直さだけでいい
自分を
君を
抱きしめるｺｺﾛだけでいい
桜子
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