「カンセイ」

1/1
前へ
/47ページ
次へ

「カンセイ」

目には見えない それは 時に君を嬉々とさせ 躍らせる けれど 時には あなたの深い闇ともなる そこから生まれる 音や言葉 そこでしか育たぬ 深い深い 世界 カンジルは 繊細で 硝子のごとき 玉手箱 触れるには 振れるため 時には赤々と 時に黒々としたものを 痛みを伴いながらも 求めていくの なにが それを 君を 揺らすのか 試すかのように 君は今日も 森の奥深く 無機質な森にさえ 入るのだろう
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加