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『なんておそろしい眼をしているんだ』
『あの男にそっくりだ』
『忌ま忌ましい』
忌み嫌われていた
この眼と髪を
はじめて
少年は
ほめられたのでした。
キレイだと
言われたのでした。
少年は泣きつづけました。
いままでの
悲しみすべてを
はきだすかのように。
それでも
こぼれてくる水は
つめたいものでは
なかったのでした。
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