一章・・・。

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いくらなんでも、あの綾が殺人なんてする訳が無い。 あり得ない。 いつかのデートで、無邪気にはしゃいでいた綾の姿を思い出す。 あの綾が、殺人なんて出来るはずが無いんだ。 いくら嫉妬したからって。 いくら理沙を憎んだからって。 あんなに残酷な事が、綾に出来るはずが無い。 なにかのドラマの見すぎだろう。 そこまで考えて、俺はフッと笑った。 そうだよ。 綾じゃないに決まっている。 俺は、綾を疑っている気持ちを心の奥底にしまいこんだ。 そして、そっと鍵をかけた。  
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