始まり

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高校に入りたてのころは、自分と趣味等が会う人と友達になったり、クラスのみんなともわりと馴染んでいた。   そんなさりげない日常の中に、不幸は訪れた。   私はいつものように休み時間、クラスの男子とじゃれあっていた。 これはいつも変わらない風景だった。   しかし、私はじゃれあっていた友達をひとり突き飛ばしたとき、悲劇は起こった。 その友達は窓硝子に突っ込み、血だらけの、変わり果てた姿になっていた。   女子は悲鳴を上げ、男子はざわめき、廊下にはたくさんの野次馬が来ていた。   私自身、何が起こったのか状況を理解するのにかなりの時間がかかった。 そんな中先生が入ってきて、クラスのみんなを待避させ、救急車を呼び、私達複数の男子に事情聴取を始めた。   私はありのままを先生に話した。   先生は、その友達が回復し次第、またみんなで話し合おうと言っていた。   …………   どれ位時間がたっただろうか? 静まりかえった教室で、私達はその友達の安否を気にしていた。   そんな中、先生が職員室から戻って来た。
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