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“命に別状は無いそうだ”
先生の口からはそう言葉が発せられた。
私は一気に力が抜け、安堵の溜め息をついた。
その日の授業は中止になり、学校は早く終わった。
私はまずその友達が運ばれた病院に向かった。
せめて、しっかり顔を見て謝りたかったからである。
病院内を早歩きで移動し、友達の病室前にやって来た。
ドアをノックすると、中から返事があったので、私は中に入った。
中にはその友達の両親が来ていた。
私は少し戸惑いながらも、友達の両親に全てを話し、ひたすら謝り続けた。
友達の両親はそんな私をどう思ったのかはわからないけど、今回の件は“不幸な事故”と言ってくれた。
私はいくらか楽になり、次に友達に謝るべく、ベッド脇のカーテンを開けた。
友達は思った以上に外傷が少なく、私は安心した。
………が、その友達の目が私を捕えると、手がかなり震えていた。
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