キツネＴｒｉｐ

不思議の始まり

「フフフ。そうだと思ったわ。ベンチの不思議でしょ？さっきのは冗談じゃなく、ヒントよ。」

「な、なんでわかったんだ!?」

「私はこの学校のことなら何でもわかるわ。前に一度だけあなたみたいに体育館裏のベンチの不思議でやってきた子がいてね、その子は上手く戻れたわ。」

「どうやって？」

「七不思議を全部追っていけばわかるわ。」

「なら、全部教えて下さいよ！」

周はコトセンを頼りきっていた。

「順番に追うのよ。ヒントは赤い羽根。後はあなたたちが追うだけ。」

「そ、そんな…。……どうしよう。」

周は弱々しくなっていた。