赤い羽根を追って

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ハッと我に返る周。 「どうしよう…。」 「どうかしたの?」 「オレには帰る家がない……。」 周は来年から来たのだ。 今いる去年の世界の周しか親はわかってくれないだろう。 「なら、ウチにおいでよ♪」 「え?いいのか?大丈夫なのかよ?」 水面はいつも通り笑って魅せた。 「いいから、いいから♪気にすんなって♪」 「うん、わかった。」 水面の笑顔を久々に見たような気がする。 体育館での準備以来、笑顔を見てないからだ。 水面は常に笑っているといっても過言ではない。
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