赤い羽根を追って

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「おーい、周!入っていいよぉ!」 「お、おぅ…。お邪魔しまーす。」 玄関で靴を脱いであがった。 すると水面の母、波(ナミ)と父、滝(タキ)がバタバタとやってきた。 「あら、本当だわ。水面から聞いたわよ。来年の世界から来たんですってね。かわいそうに…。元の世界に戻れるまで、あなたはこの家に居ればいいわ。」 返事する隙もなく滝が話し掛けてきた。 「そうだな、それがいい。ゆっくりしていきなさい。遠慮はいらないからね。」 「は、はい。お世話になります。」 「周さんでしたっけ?敬語なんていいのよ、もっと気軽にしてね。」 「は、はい…。」
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