影おくり

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とうとう昼休みのチャイムが鳴った。 グループはもちろん屋上に行ったのだろう。 水面は友子を探してるようだが、案の定友子はいない。 諦めたのか、水面は一人で教室から出ていった。 周は心配で仕方なかった。 普通の人より正義感が強いのだから…。 だけど、周自身はそんなに強くない。 気だってマイナスの事が多いし、動きも多少トロい。 「行かなきゃ…。」 この日は止めないと、と思ったのだろう。 気持ちは怖がっているが体は前に進んでいた。
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