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「南さん、大丈夫?」
「う、うん。ありがとう。そ、その私なんか助けてくれて。」
「人は平等でしょ?社会の時間に習ったろ?」
「ありがとう。
あの…私のこと、呼び捨てでいいよ?水面っていうの。えっと…君は?」
「オレは山切 周。
オレのことも呼び捨てでいいよ。よろしく、水面!」
手を差し出した。
水面は躊躇いもせずに手を繋いだ。
その様子を一部始終見ていた工藤はこの時から周に惚れていた。
「あ、周、教室に戻ろ?」
ぎこちない声が周の耳に届いた。
「うん、戻ろっか。」
二人の絆はこの日から固く結ばれていた。
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