影おくり

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「学校に裏門がなんてあったんだ。初めて知ったよ。」 周も同感だった。 「そだね。まぁ、校長室の窓からこうやってオレ達みたいに歩いてくる人なんていないから仕方ないけどな。」 ほとんど何も無い森の様な空間をどんどん歩く。 草を踏みしめる音がやけに緊張感を湧かせていた。 太陽の光が二人を包む。 だんだん不思議な感覚に捕われていった。 そんな中、小さな神社の様な造りの物が見えてきた。 これが裏門だろう。 「あ、キツネの像だ!!」
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