影おくり

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「選ばれし者よ、聞こえるか? 聞こえたならば頭に木の実を乗せているキツネの像に触れよ。」 はっきりと聞こえた。 そして周は木の実を頭に乗せているキツネに触れた。 「仲間がいるみたいだな…。 仕方ない、仲間も触れる事を許可しよう。」 周はすぐに水面に触れるように言った。 他のキツネは葉っぱを頭に乗せている。 違うのは今触れているキツネだけのようだ。 「聞こえるな…?一度しか言わないからよく聞け。 我等はキタキツネ。この裏門の精霊だ。 お前達を次に導いてやろう。 他のキツネの葉を受けとりなさい。」
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