イチョウともみじとリズムに乗って

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「はぁ、はぁ。もうすぐだ。頑張れ…ッ。」 「う、うんッ…。」 息はだんだん苦しくなる。 なんせ、ずっと走っているのだから。 マラソンじゃなく全速力で。 角を曲がると正門に立つ工藤が見えてきた。 「あ、あれッ、叶太じゃない?はぁ…はぁ…ッ。」 「ハァ…そうだな。ラストスパートだ!」 二人は足に更に力を込めた。 「周ちゃん!南!ここだよ!」 言われなくてもわかってるという感情がでてきたが、二人は走る事に奮闘している。 そのせいか、二人とも猛獣の様な顔になっている。
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