イチョウともみじとリズムに乗って

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正門を走り抜けた二人は乱れている呼吸を必死に落ち着かせていた。 10月というのに汗をダーダーかいた。 「つ、着いたぁ…。はぁ、はぁ…。」 「ッ…。はぁ、はぁ…。」 まだまだ息は乱れている。 工藤は二人が安静するまで黙っていた。 また、二人は喋る事が出来ず、ただ荒い呼吸を繰り返している。 2、3分が過ぎてようやく落ち着いた。 「叶太…アンタ、ちょっと酷いよ…。」 「酷いもなにも、走ってくるほうが悪いよ。大丈夫?」 「ま、そっか。ボクはもう大丈夫♪周は?」 「全然平気だけど?ちょっとしんどかったかな。」 とても女の子とは思えない体力を誇る周と、気合いと根性なら誰にも負けない水面。 この二人はもはや無敵だろうと工藤は何気に思っていた。
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