イチョウともみじとリズムに乗って

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ただ、外はまだザワザワしている。 校歌のメロディで。 「くそ!どうなってんだ。 ちゃんと校歌を弾いてんじゃん! ちゃんと弾いてんのに…」 「ねーえ、叶太。 外とおんなじタイミングで弾いてみたら? ず~っとザワザワしてるでしょ? 合わせろってことじゃない?」 『グランドとこの部屋を一つにするのよ。』 三人の中にコトセンの言葉が流れた。 「そういう事なのか!? 叶太、頼むぜ! ナイス、水面!」 「うん!やってみるよ。」 音楽室は一気に静まりかえった。 水面でさえ、落ち着いている。
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